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2018年8月13日

EEU内での省エネに関する統一要求事項設定まであと一歩

ユーラシア経済委員会に、同委員会協議会によって承認されたユーラシア経済連合(EEU)技術規則《エネルギー消費機器の省エネルギーに対する要求事項について》のドラフトに関する質問が到来している。このドラフトは、連合の共通市場の消費者が、現代の生活に不可欠な製品(コンピューター、冷蔵庫、テレビ、洗濯機、掃除機、エアコンなどの家電製品)をより少ないエネルギー消費で効率的に使用することができるようにEEU諸国と共同して委員会が作成したものである。

技術規則を採択することで、該当する製品が連合市場で障害なく流通することができ、これによって何よりも製品の製造者や供給者の本質的な負担を減らすことができる。また、粗悪な製品やエネルギー消費の高い設備の数を減らすことができる。

技術規則の要求事項は、この分野における世界の例に立脚しており、大部分においてEU指令、特に指令2009/125/ECや規則に類似している。

技術規則は、電気機器の各種類に対して、その動作の効率性を示す指標を定めている。例えば、洗濯機にとって洗浄の効率性および水の消費量、掃除機に対しては、集塵の効率性と埃の再排出量、電気ランプに対しては寿命、光量の安定性、開閉サイクル数である。

ドラフトは、5ヶ国の事業者団体と長期にわたる協議(パブリックコメント手続きや規制作用の評価を含む)のすえ今年の7月17日にユーラシア経済委員会協議会の会議において承認された。委員会は、時宜を得て(パブリックコメントの30日前までに)、ほかの委員会決議と同様に計画されるパブリックコメントについて全加盟国に通知していた。

7月17日の段階で、1点合意に至っていないものがあり、これについてはユーラシア経済委員会理事会で審議される予定である。それは、製品の適合評価の形式である。EEUのほとんどの国は、適合宣言が基本的な適合評価の形式となるべきであると考えている(18種類のエネルギー消費機器のうち14種類)が、これは何よりも適合評価機関の利益のみならずビジネス的な利点を考えてのことである。なぜなら、認証は適合宣言よりも労力がかかり、複雑で費用のかかる手続きだからである。

ちなみに、世界の好例として取り入れられているのは、エネルギー消費機器の全種類を適合評価の形式として適合宣言のみで行うというものである。

技術規則の最終的な承認は、ユーラシア経済委員会理事会が行うことになっているが、技術規則《エネルギー消費機器の省エネルギーに対する要求事項について》は、定例会で審議される予定である。


情報ソース:ユーラシア経済委員会公式サイト(2018年8月9日発表)

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