2018年9月10日
ユーラシア経済連合において、製品適合評価実施に関するマニュアルが審議
2018年8月17日に、ユーラシア経済委員会(EEC)協議会助言案のパブリックコメント手続きが開始された。この助言案は、ユーラシア経済連合/関税同盟技術規則(TR EEU/TR CU)の規範の範囲内において認証及び適合宣言の基本となる要素の手続きを記述している。
この助言は、2018年4月18日付EEC理事会決議No.44によって採択された適合評価の典型スキームの適用がより分かりやすくなるように構築されている。この文書には、許可文書作成の全段階、つまり製品(識別、サンプル選定、試験、監査)、生産(生産状態分析、品質マネジメントシステム)、証明書及び宣言書(作成、交換、停止と取消)に関する行為におけるマニュアルが反映されている。
例えば、適合評価のことなるステップの手続き(生産状態分析、識別、試験実施を伴うサンプルの選定)を同時に実施することが認められている。生産状態分析の実施に関する点においては、技術文書だけではなくて、企業全体のインフラ(人員、設備、消費者との相互関係(クレーム管理や広告)がチェックされなければならない。
証明書又は宣言書の効力停止の原因となるのは、以下のような場合である。
- 使用者にとって製品が危険であると認められた場合
- TR EEU/TR CUの規範に違反している場合
- 製品調査の結果が否定的なものであった場合
- 製品調査実施を申請者が拒否した場合
- 申請者の下にある文書に不備があった場合(例、有効期限の切れた品質マネジメントシステム証明書など)
- 製品の安全性に影響を与えるような変更が加えられた場合
その他、取消申請、組織の解散、製品の生産終了などで申請者の側から許可文書の効力の取り消し決定をすることもできる。
パブリックコメント手続きは、9月6日に終了した。
情報ソース:弊所パートナー企業<Novotest>サイトより