2018年12月5日
消火設備(TR EEU 043/2017)の規格作成計画案のパブリックコメント手続き
2018年11月26日、ユーラシア経済連合技術規則《防火設備及び消火設備に対する要求事項について》(TR EEU 043/2017)の要求事項を遂行するために必要な規格の作成と見直し計画がパブリックコメント手続きに回された。
パブリックコメント手続きは12月21日に終了する。
計画の作成が必要なのは、現段階でこの技術規則の規制対象のほとんどに対して要求事項や試験方法を定めるCIS国家共通規格が存在せず、適用される国内規格は加盟国の事情によって大きく異なる。
この計画の一番の目的は、ユーラシア経済連合全域で適用できる消火設備の統一要求事項と試験手法の創設である。
計画はTR EEU 043/2017の技術規制対象の以下の種類に沿って項目分けされている。
- 消火剤
- 難燃化用品
- 電気工事用モール
- 消火器
- 独立型消火装置
- 消防用ホース収納棚、消火栓
- 消防車両
- 自動消防システムの組成において適用される技術装置
- 自動消火装置の組成技術装置
- ロボット型消火装置
- 呼吸器及び視覚器を保護するための個人用保護具
- 消防士の特殊防護服
- 高所火災での救命用具
- 火災現場での特殊作業用具
- 消防士の追加装備
- 耐火障壁開口部の充填材
- 排煙システムの組成技術装置
プログラム案には、国内規格であるGOST R(ロシア国内規格)、STB(ベラルーシ国内規格)、ST RK(カザフスタン国内規格)の規定をもとにして105の規格が作成される予定である。規格作成担当はロシア、ベラルーシ、カザフスタンの3国である。
2022年までの計画が立てられているが、定期的に見直される予定である。
2018年11月19日にTR EEU 043/2017の規格リストのパブリックコメントもスタートしたばかりであり、2020年1月1日の技術規則の施行に向けた準備が活発に行われている。
情報ソース:弊所パートナー企業<Novotest>サイト