2015年6月12日
ロシア連邦政府命令「緊急オペレーションサービス通報装置の使用規則の承認と本法令に伴ういくつかの法令の改正について」
緊急オペレーションサービス通報装置の使用が、装置設置義務のある車両所有者によって保障される。
緊急オペレーションサービス通報装置とは、車両に設置される装置又はシステムで、GLONASSの信号に基づいて車両所在地の座標、その走行速度と進行方向を特定し、ロシア連邦の道路上で発生した交通事故及びその他の災害が発生したときに車両に関する情報を形成し、伝達する。この装置は同様に無線通信を利用して緊急オペレーションサービスのオペレーターと2wayコミュニケーションが取れることも保障している。
ロシア連邦政府は、当該装置の使用手順を承認した。
この政令によって、関税同盟技術規則「車両の安全について」に従って当該装置が設置された車両の所有者による装置の使用について制定されたことになる。
装置の使用およびそのメンテナンスは、車両又は装置の製造者の技術文書に従って行われなければならない。
緊急オペレーションサービスの通報能力、情報の完全性、信頼性、非歪曲性、そのオンタイムでの“ERA-GLONASS”システムへの到達を保証するために、無線通信網での認証及び承認、“ELA-GLONASS”システムでの識別手続きを経ることが規定された。
無線通信網での認証及び承認手続きは、装置に搭載された超小型回路を適用することで行われる。この超小型回路の作動パラメータは、“ERA-GLONASS”システムのオペレータと装置の製造者の情報交換の枠内で設定される。
“ERA-GLONASS”システムのオペレータと装置の製造者の情報交換については、2015年2月21日政府命令No.151「国家自動情報システム“ELA-GLONASS”のオペレータと情報の所有者及び利用者との情報交換規則」に定められている。
緊急オペレーションシステム通報装置の識別は、装置の識別番号によって“ELA-GLONASS”システムでのホスティングの際に実行される。
この政府命令によって、「車検に関する政府命令」も改正され、車検時に緊急オペレーションシステム通報装置の作動性能もチェック項目に加えられることになった。
情報ソース:consultant.ru (2015年6月6日発表)