2012年12月24日
食品及び小型船舶に関する技術規則のためのCIS国家共通規格リスト作成プログラムの承認
12月24日、モスクワで行われたユーラシア経済委員会協議会会議で、技術規制に関する分野に関していくつかの決定がされた。
適用した場合、食品に関する技術規則の要求事項に適合しているとみなされる規格のリスト及び試験法に関する規格リストの見直し(新規開発、変更、再検討)計画が承認された。148の規格が見直し対象となっている。そのうち11がISO規格、4がEN規格、33がUN ECE規格を考慮して作成される。ベラルーシ、カザフスタン、ロシアが分担して行う。
同様に小型船舶の安全に関する技術規則の規格リストも見直される。ISO規格に基づき、11の規格の作成が予定されている。これらについてはロシアとカザフスタンが担当する。
また、関税同盟域内に持ち込まれる動物起源(トリ、魚を含む)の飼料や飼料添加物に対する獣医証明書のフォーマットの変更も協議会によって決定された。この変更は、動物検疫対象製品に対して要求される獣医学的要求事項への変更によって求められたものである。新フォーマットは、6か月の移行期間を経て、導入される。
ユーラシア経済委員会協議会は、動物検疫対象製品に対する獣医学的要求事項第35章を補足した。特に、ボツリヌス毒素がないことに関する要求事項は、水分14%を超える瓶・缶詰め飼料に対してのみ適用されるということを明確化した。余分な要求事項を減らすことで、瓶・缶詰めではない飼料に対して付随書類を用意するのにかかる行政手続きを簡素化することができる。
(情報源:2014年12月24日発表のユーラシア経済委員会公式ホームページニュースより)
CIS国家共通規格・・・1995年9月14日にCIS諸国で発足した「規格化、度量衡及び認証に関する国家間会議」が制定する規格。同年以降新たに採択されているGOSTは、原則としてこの規格のことをいう。規格化、度量衡及び認証に関する国家間会議には、アゼルバイジャン、アルメニア、ベラルーシ、グルジア、カザフスタン、キルギス、モルドバ、ロシア、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンがメンバーとして加入している。ウクライナは政変後、2014年12月にCISでの共通規格体制から2016年1月までに欧州規格へ移行することを宣言している。