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2016年8月2日

ユーラシア経済連合(EEU)技術規則および関税同盟技術規則作成計画への変更に関する決議案の承認

7月26日に行われたユーラシア経済委員会協議会第29回定例会議で、技術規制に関して一連の決議がされた。

まず、「ユーラシア経済連合(EEU)技術規則および関税同盟技術規則作成計画への変更に関するユーラシア経済委員会理事会の決議案」が承認された。この決議案によると、変更対象として、関税同盟技術規則「爆発物の安全性について」(TR CU 028/2012)の改正計画も含まれている。この改正計画によって、技術規則の要求事項への適合確認のために、爆発物およびそれをもとに作られた製品の安全性評価にあたっての要求指標リストが制定されることになっている。

また、このたび承認された計画からは、EEU技術規則「電力消費機器のエネルギー効率性に関して消費者への情報提供について」の作成は除外されている。電力消費機器のラベルの様式及び内容、エネルギー効率性のクラスは、EEU技術規則案「電力消費機器のエネルギー効率性に対する要求事項について」によって規定された委員会の法令によって承認されることになっている。

このほか定例会議で承認されたものとして、「計測値統一性確保の分野での共同政策実施に関する議定書」を実現するための、標準物質、計測機器の型式承認の手順、計測機器の校正手順がある。これらの手順を定めた文書の中では、EEUの権限機関によって測定値統一性確保に関する業務の実施が規定されており、このことは、その業務実施手続き、文書の様式、統一文書に基づく業務結果の相互承認を意図している。これによって、測定値統一性確保の分野で、より優れた国際基準および欧州基準とハーモナイズさせるような国内法令の実現可能レベルを考慮して、EEU加盟国家法令の相互承認が保障される。

これらの手順に記載されたメカニズムによって、貿易にあたっての行政的及び技術的障壁の軽減、追加手続きの排除、測定値統一性確保業務の結果の加盟国家による相互承認に必要な法的基盤の形成が可能となる。

さらに、委員会協議会は、《EEU統合情報システムの創設、発展及び機能化を行うときに適用される組織的かつ技術的解決の一元化を保障する目的での、EEU技術規則(関税同盟技術規則)の要求事項への適合評価に関して発行または作成された文書の統一登録簿の形成及び管理》に対する共通アプローチの実現に際して情報共有を規定する技術文書一式を承認する決議に合意した。この技術文書一式に含まれる文書には、発行された「車両型式認可証」、「シャシー型式認可証」、「車両構造安全証明書」および登録済の「関税同盟技術規則《車両の安全について》(TR CU 018/2011)の要求事項への適合性を証明する文書の廃止に関する通知」があり、この統一登録簿の形成及び管理についても触れられている。この統一登録簿によって、車両の安全性に関して、EEU内での情報共有を規定する技術文書の一式を関係企業は取得することができる。

このほか、「車両パスポート(車両シャシーパスポート)および自走式機械およびその他機器のパスポートの統一様式の導入に関する合意」実現および電子システムの組織に関するワーキンググループのメンバー変更に関する命令も承認された。このワーキンググループの主要ミッションは、合意によって規定された委員会決議案を作成することと、EEU内での電子パスポートシステム導入に関する加盟国家の権限機関の活動の調整することである。

情報ソース:ユーラシア経済委員会公式サイト(2016年7月27日発表)

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