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2016年8月12日

EEU技術規則《燃料として使用されるための液化石油ガスに対する要求事項》採択
関税同盟技術規則《軽工業製品の安全について》改定

8月9日、ユーラシア経済委員会(EEC)理事会の定例会で、ユーラシア経済連合(EEU)技術規則《燃料として使用されるための液化石油ガスに対する要求事項》が採択された。

この規則は液化石油ガスに対する統一義務的要求事項を設定している。この規則は、同連合の領土に出荷され、家庭用や産業用の燃料として、また、自動車輸送用の燃料として使用されるガスを規制するものである。

このほか、この規則は、液化石油ガスの保管、輸送、販売、廃棄、また液化石油ガスへの表示に対する要求事項も定めている。この規則に従って、EEC諸国では、製造者や品質の実測定格値に関する情報を含む液化石油ガスの品質パスポートの連合内で統一された内容が通用される。

技術規則は、液化石油ガスに対する各国で現行の要求事項を考慮して作成されており、施行後には、各国の要求事項に合わせて製造者が余計な労力を費やすことなく連合内で製品を自由に流通させることができるようになる。

液化石油ガスの技術規則の要求事項への適合評価は、適合申告の形で行われることになる。品質パスポートには、連合市場での製品流通記号(EACマーク)が貼り付けられる。

規則は、2018年1月1日から施行される。

EEC理事会は、さらに、2012年7月1日から施行されている関税同盟技術規則《軽工業製品の安全について》の改定についても合意した。

この改定により、申請者は最終製品の適合確認のときに証拠資料として、製品が作られた材料や構成部位の試験レポートを使用することができるようになる。

これら一連の改定のおかげで、軽工業製品の適合確認手続きが簡素化される。これで、カーペット、フェルト、不織布及びそれらから作られた最終製品に関して、有害物質溶出管理は空気媒体または水媒体で行われることができ、家庭用、レジャー用靴類からの有害物質溶出管理は、当該靴類の内側表面から行われることができるようになる。

繊維材料、繊維製品、それらから作られる服、繊維製装飾品に対する生物学的及び化学的安全要求事項にも変更が加えられた。特に、食卓及び台所用布類に対する《吸湿性》指標、寝具や枕に対する《通気性》指標は除外された。これらの要求は過剰であると判断されたのである。

同様に、軽工業製品の義務的要求事項への適合確認手続きにも変更が加えられた。食卓及び台所用布類、ハンカチ、バスタオル及びシーツ、襟巻製品は、適合証明書の取得が必要であったが、適合申告の対象に変更された。自社ラボを持つ企業にとっては、これで大きく手続きを簡素化できる。

下着、矯正下着、入浴・遊泳用製品に対しては、認証形式での適合評価が規定されている。

毛皮製品の水洗可能クロムの重量規制に関する記述のミスも訂正された。クロム含有量の基準は、3,0mg/kgを超えてはいけない、という記述になっている。

改定は、EEC理事会決議公示の日から12か月経過後に施行される。

情報ソース:ユーラシア経済委員会公式サイト(2016年8月10日発表)

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