2020年4月3日
飲料水のデジタルマーキングに関する試験適用開始
2020年3月30日、ロシアでの飲料水デジタルマーキング試験適用開始計画を承認している2020年3月27日付ロシア連邦政府命令No.348が公示された。
試験的適用は、2020年4月1日から2021年3月1日にかけて、HSコード2201項目群の製品に対して行われる。この項目には、砂糖やその他の甘味料、風味芳香物質、氷や雪が添加されていない天然又は人工ミネラルウォーター、炭酸水が含まれている。
試験的適用に関する管轄省庁は、産業貿易省、農業省、経済発展省、天然資源省、通信省、税務署、税関、ロシア消費監督庁、ロシア認定庁、連邦保安局である。
マーキングのオペレーターに任命されたのは、先端技術発展センター(CRPT)である。
試験的マーキングの実現手順に関するガイダンスは、産業貿易省と農業省によって2020年7月15日までに準備されることになっている。
デジタルマーキング導入の重要性は、このツールは、食品や飲料の安全性を確保するための最も効率的な手段の一つであるということで、模造品や偽造品との闘いの要となる。
CRPTは期日までに試験適用実施のための準備作業のすべてを管理する。管轄省庁の担当者や製造者の代表によるワーキンググループも形成された。
3分の1の企業が、様々なテクニカルソリューションの適用性を評価するために生産拠点の第一次調査を既に行ったということだ。
補足情報:2019年4月26日付ロシア連邦政府命令No.515に従い、義務的デジタルマーキングの対象となる商品の表示規則が承認された。2019年には、たばこ製品、香水、タイヤ、カメラ、軽工業製品の5つの商品群に関してデジタルマーキングが導入された。2020年6月1日から乳製品に関して、7月1日からは医薬品に関して導入される。
デジタルマーキングは、パッケージ(ラベル)に直接施され、製品の詳細情報(商品名、製造者、出荷日、出荷場所)を伝達するQRコードである。
ロシア国内の計画では、2024年までに、商品のマーキングとトレーサビリティの統一国内システムが形成されることになっている。
情報ソース:弊所パートナー企業<Novotest>サイト