2020年4月16日
GOST庁が顔用マスクの要求事項について言及
2020年4月9日、GOST庁の公式サイトにおいて、顔用マスクの要求事項が規定されている基本規格を公開した。コロナウイルスの感染が拡大している状況下において、様々な防護マスクがどのような安全基準を満たしているか理解する必要がある。
まず、マスクは次の3つのグループに分類される。
- 医療用マスク
- 個人用保護具
- その他の顔用マスク
医療用マスクに対する要求事項を定めている基本となる規格は、GOST R 58396-2019である。この規格において、構造、デザイン、機能特性及び試験方法が規定されている。
医療用マスクは医療従事者によって、例えば手術時などに適用され、感染者の咳やくしゃみによる感染を防止するために適している。
このほかにも、今年の6月に採択されることが予定されている《顔用ガーゼマスク》という予備国内規格(PNST)も現在審議中である。
二つ目のグループは TR CU 019/2011《個人用保護具の安全性について》の適用対象となるマスクであるが、これらに対しては規則の添付の規格リストにマスクに関する2つの規格が挙げられている。GOST 12.4.293-2015 (EN 136: 1998) とGOST12.4.294-2015 (EN 149:2001+А1:2009)である。
その他の顔用マスクに関してはどうかというと、統一された規範の存在しない衛生用品に属する。製造者は自社仕様に従って開発するか、すでに承認されているロシア一般仕様にしたがって製造することになる。
困窮する現在の状況を考慮し、2020年4月13日、ロシア産業貿易省とGOST庁の依頼を受け、ロシアの民間企業がロシア国内仕様書《顔用衛生マスク》TU13.92.29–005–00302178–2020 を作成、登録し、顔用マスクの製造を希望するものが利用できるようになっている。
情報ソース:弊所パートナー企業<Novotest>サイト