2018年10月17日

特殊機能食品の規格リスト更新、TR EEU037/2016（電子・電気機器に含まれる有害物質使用制限）、TR CU 027/2012（特殊機能食品）に関する通関時書類提出義務商品リストの承認

ユーラシア経済委員会協議会は、10月16日、技術規制分野の一連の課題を審議検討した。特記すべきこととしては、子供用の遊び場のための設備に対するユーラシア経済連合技術規則のためのCIS国家共通規格作成プログラムが承認されたこと、特殊機能食品に対するEEU技術規則のための規格リストが更新されたこと、税関申告の際に適合評価に関する文書の提示が求められる商品一覧が更新されたこと、である。

ユーラシア経済委員会協議会は、適用することでEEU技術規則《子供用の遊び場のための設備の安全性について》の要求事項遵守が保証されるCIS国家共通規格の作成（改正、修正）に関するプログラムを承認した。26のCIS国家共通規格の作成が規定されており、そのうち10の規格は欧州規格ENをもとにしている。

特に、子供用の遊び場の設備及び遊び場の表面加工に関する規格が作成される予定である。これらの規格によって、ブランコ、滑り台、ロープウェイ、木馬やシーソーといったものの安全要求事項と試験方法が定められ、設置、メンテナンス、使用時の役立ち、設置される設備の構造の安全性や試験方法が確立さる。

CIS国家共通規格の他のブロックは、設備や表面加工製品を製造する際に使用される様々な組成の材料における有害物質の使用制限と関連したものである。アセトアルデヒド、アセトン、アクリロニトリル、ブチルアセトン、ベンゾール、スチロール、メタノールなどその他危険物質が周辺環境に遊離するレベルを特定する方法も開発される予定である。

CIS国家共通規格の作成担当国は、ベラルーシとロシアであり、2020年までに作成作業が完了される予定である。

連合技術規則《治療食及び予防食を含む個別種類の特殊機能食品の安全性について》の要求事項及び技術規制対象の適合評価実施のための国際規格及び地域規格（CIS国家共通規格）のリストが更新された。CIS国家共通規格の他に、国内規格も一部含まれている。そのうちの一部は、サンプル選定規則を含む調査（試験）及び測定規則を定めたものである。

新しいリストには、247の規格と特殊機能食品中に含まれるバイオテクノロジーによって得られた微生物やプロバイオティクス含有量の特定、微生物学的安全指標及び物理化学的指標の特定のための認定済み調査（試験）手法が組み込まれた。この中には、160のCIS国家共通規格、２つのアルメニア国内規格、21のベラルーシ国内規格、14のカザフスタン国内規格、39のロシア国内規格が含まれる。リストに含まれている規格は、製パン、肉、油脂、青果に関するものなど多岐にわたっている。

承認された規格の大部分は、最新の国際規格に適合している。例えば、リストの内13の規格は、ISO規格と同一であり、7つはISO規格に手を加えたものである。13のCIS国家共通規格は、地域規格であるEN類似しており、1つは手を加えたものである。

ユーラシア経済委員会協議会は、通関時に連合技術規則《電気機器及び無線電子機器での危険物質の適用制限について》の適合評価に関する文書の提示が義務である商品のリストを承認した。

このリストには、家庭用に広く普及している冷蔵庫、電気プレート、コーヒーメーカー、電子レンジ、食洗器、アイロン、掃除機、テレビ、コンピューター、電話機、電子音楽器、ランプなど広い範囲の商品一覧である。これらの商品には、連合技術規則の要求事項への適合宣言書が付随されなければならない。

通関時に連合技術規則《治療食及び予防食を含む個別種類の特殊機能食品の安全性について》の適合評価に関する文書の提示又はこのような文書に関する情報の提示が義務である商品のリストが承認された。

このリストの項目には、スポーツマン用の食品、特にプロテインや炭水化物混合物、ミルクプロテイン、アミノ酸、ビタミン・ミネラル複合食品などが含まれている。妊婦や授乳婦のための食品の項目では、乳、クリーム、チーズ、カッテージチーズ、オートミール、乳清などの食品が含まれている。事業者は、通関時にこれらの商品の国家登録証明書を提示するか、登録統一簿の国家登録に関する情報を提供しなければならない。このような措置は、特殊機能食品のより効果的な安全管理にとって必要なものである。

情報ソース：ユーラシア経済連合オフィシャルサイト10月17日ニュース