2018年11月12日
救命機器の安全性に関する新規則案、その他既存技術規則の改定案が協議会への審議へ
ユーラシア経済連合技術規則《民間防衛並びに自然災害及び人災による緊急事態からの保護のための製品の安全性について》の法案が、技術規制、衛生学、獣医学及び植物学的措置適用に関する諮問委員会の会議においてユーラシア経済委員会協議会での審議に向けて承認された。
諮問委員会のメンバーは、法案の編集に関して連合加盟国家の権限機関と補足的な協議を実施することを規定した。法案が採択されることで、ユーラシア経済連合加盟国家において、民間防衛用製品や非常事態における保護のための製品に対する統一化された要求事項、その識別規則や製品表示、技術規則の要求事項への適合評価の形式、管理指標やその方法などが定められる。技術規則は、加圧安全扉、換気扇、通信機器や警報機器、防ガス機器、ガス検知器、レスキュー車両、航空機、船舶その他特殊機器に対して適用される予定である。
また、連合技術規則《香粧品の安全性について》の改定案も承認された。EU指令に加えられた改定を考慮して製品組成に対する要求事項が更新され、pH値に関する要求事項の明確化、製品の消費者特性に関する製造者の申告根拠の基準の確定などが規定されている。香水や化粧品が消費者が使用する前に不正に開封されることがないような保護パッケージに関する要求事項、人の表皮や粘膜に対する香粧品の刺激作用に対する補足的評価の実施、成分に関する情報を考慮した成分表の分析による個別製品の毒性評価に関する要求事項が制定されることが決定した。
連合技術規則《子供及び未成年用製品の安全性について》の改定案がパブリックコメント手続きに入る。技術規則の適用範囲が、スポーツウェアやスポーツシューズに関して明確化され、子供用靴の片足最大重量の増加、歯ブラシや類似製品の毒性評価の実施(動物実験はなし)が改定案に含まれる予定である。そのほか、技術規則《食品添加物、香料及び加工助剤の安全性に対する要求事項》の改定案もパブリックコメント手続きに送られる。改定は、技術規則において定められた要求事項と統一衛生疫学的要求事項の要求事項を一致させるためのものである。
連合技術規則を実現するために、ユーラシア経済委員会協議会の審議に向けて、《火工品の安全性について》、《車両の安全性について》《爆発性物質及びそれをもとに作られた製品の安全性について》の規格一覧の改定案、《天然ミネラルウォーターを含む個装飲料水の安全性について》のCIS国家共通規格作成計画、《子供及び未成年用製品の安全性について》改定計画が承認された。CIS国家共通規格の作成及び適用、CIS国家共通規格を国際規格や地域規格とハーモナイズさせることは、ユーラシア経済連合における技術規制原則の重要なポイントの一つである
通関時に技術規則《一定圧力下で作動する設備の安全性について》と《遊具の安全性について》の要求事項への適合評価に関する文書の提出が要求される製品一覧も承認された。この一覧が採択されることで、貿易に携わる者が連合関税領域での製品の自由な流通を行えるようになる。
会議での審議の結果、ユーラシア経済委員会協議会定例会での審議のために準備された「化学物質及び混合物のユーラシア経済連合統一登録簿の作成と管理手順」と「新化学物質の通告手順」に関して加盟国家の権限機関と補足的な協議が行われることが決定した。これらの手順が採択されることで、連合諸国に出荷される化学物質及び混合物の目録が作成され、連合の化学物質及び混合物の統一登録簿形成業務に着手することができる。化学物質及び/又は化学混合物が連合の登録簿に記入されることは、技術規則《化学製品の安全性について》に従った化学製品の国家登録の基本条件となる。
諮問委員会のメンバーは、衛生学、獣医学及び植物学的措置適用分野においても種々の文書を承認した。承認文書の中には、国家衛生疫学的監督(管理)対象製品一覧第2章の改定案も含まれている。電気温水器及び工場で使用され、連合技術規則《個人用保護具の安全性について》の対象であり、国家登録の対象ではない虫の作用からの皮膚科学的個人用保護手段である防虫剤を除去することが予定されている。その他、植物検疫に係る法令の改定案などが承認された。
諮問委員会によって、技術規制、衛生学・獣医学及び植物学的措置の適用分野におけるユーラシア経済委員会法令の25の法案が承認された。
情報ソース:ユーラシア経済連合オフィシャルサイト11月9日ニュース